「巻き」とは核の表面を覆っている真珠層の厚さの事を言います。真珠の耐久性という観点からも非常に重要である事、また「巻き」の厚いものほど「輝り」の優れたものになります。あこや真珠は厚さが0.35ミクロン~0.5ミクロン(1ミクロン=1/1000mm)という非常に薄いアラゴナイトといわれる炭酸カルシウムの結晶が1000枚以上積み重なって構成されています。
自然環境で育まれる真珠は、環境によって様々な形になります。あこや真珠は一般的には丸い珠で、なかでも真円に近いものが最上級とされています。形の変わった不定形なものはバロックと呼ばれ、個性的な変型真珠も、ファッションジュエリーや、真珠の愛好家からは非常に人気のあるものとなっております。
真珠は貝がつくりだす宝石です。真珠が形成される生成過程でしわやへこみ(えくぼ)、突起など、真珠表面の美しさを損なうものを一般的に「キズ」と呼びます。キズの数や大きさ、種類、位置によって真珠の価値は大きく左右され、キズの少ないものが上質とされています。タケウチの厳選した真珠は、無傷やほぼ無傷のグレードを厳選してジュエリーに施します。
「輝り(テリ)」は、真珠の光沢や輝きのことです。強い光沢感のある強い輝きを放つものから、ぼんやりとした光沢の物まで幅広くあります。輝りは真珠の厚さの「巻き」と大きく関係し、巻の厚みのある真珠の方が、より輝りは良くなります。 真珠の内面からの反射光が美しいものが理想的で、輝りの良い真珠は映りこむものがシャープに見えます。
品質が同じであれば、珠が大きいほどに価値が有り、高価となります。珠の直径をmm(ミリ)単位で表示したものを「サイズ」といいます。あこや真珠のネックレスには7mm以上がよく用いられます。 あこや真珠と比べると、大きな珠揃いの黒蝶真珠。10~20cmほどの大きさの黒蝶貝から生まれる黒蝶真珠は、一般的には9~11mmが主流と言われています。
「連相」 とはマッチングとも言われる、ネックレスの珠の揃い方の事を指します。自然環境で育てられる真珠は同じように見えて形や色が異なります。 形や色、テリ、巻きなど真珠のすべての品質を均一にすることで、より美しいネックレスに仕上がるのです。
天然の真珠は人と同じように同じカラーではありません。より白色の鮮やかなお色味や肌なじみのよいクリームかかったお色味など様々。一般的に白い色味が好まれる傾向にありますが、慶弔時の装いに黒っぽい色味が真珠に映り込むこともあるため、お肌に近いカラーも人気のお色味です。黒蝶真珠は深い緑に赤みがかった「ピーコックグリーン」と呼ばれる色目に人気があり、美しい色として評価されています。